読書のものさし

おもに九州に縁のある作家や作品を紹介する書評ブログ

2018-12-23から1日間の記事一覧

今を思いっきり楽しみたい! 若者の不変的な心理を描く、極上のエンタメ小説・村上龍『69 sixty nine』

今回読んだ本は、村上龍『69 sixty nine』です。 1960年代後半の、作者の実体験がもとになった、 文庫本にして220ページ近くにのぼる青春小説です。 私が初めて読んだのは、作中の登場人物と同じ、十代の頃にさかのぼります。 当時はモヤッとした印象が残り…